この夏のイカ釣りは
4回予約して2回中止になり1回は雨の中で大潮の激流と戦うイカ釣り、と
なかなかの厳しさでしたが、残る1回がどうなるかはとても微妙でした。
一週間前の予報ではとても海に出られるような予報ではなく、
夫と2人がっくりと肩を落しながら「今週もダメか…」と涙目でタックルを見つめる状態でしたが
なぜか急に予報の傾向がよくなり、ラストのケンサキに出ることができました。
これってメイクミラクルってやつでしょうか。
この御利益、カープにもわけてあげたい。
で、意気揚々と山陰に降り立つ夫と私。
5時半に集合、と言われているのに到着したのは1時間も前です。
でもいいの、軽く食事とったりタックルのセットしたりするんだー
とせっせと荷物を車から降ろしていると、
船長と談笑中の地元の人たちから次々とアドバイスが飛んできました。
地元の人 沖はものすごい風と波だから今のうちに全部支度しとけよー 酔うでー
え!マジで!そんなに風が強いの!
1時間後、
港を出発して3分で地元の人の話はちゃんと聞かないといけないなと実感する夫と私。
アドバイス通り全部のタックルに仕掛けを装着しておいてホントよかった…。
すごい爆風とすごい波で、船がばいんばいんと上下に揺れまくり、
私たちの目の前に1mくらいの海水の壁ができるという結構な荒れ具合です。
こんなんでイカ釣りできるの…マジで…。
何度かこの船でイカに出ている同乗の方のお話では これまでで一番キツい とのことで
私たちの心の支えは アネロン飲んだ という事だけです。
ポイントに向かう途中でこれだけの波なのにこんな中でアンカー落として大丈夫だろうか。
でも戸惑っていても仕方ないよね、と夕暮れの中イカ釣りを開始しました。
イカ電燈が点いて30分くらいした頃からぽつりぽつりとイカがあがり始めましたが
なにしろ船が揺れるのでテンションが抜けてバレること多数。
そもそもイカがかかってるのか非常にわかりづらいよう。
色々と水深を変えながら少しでも反応のよさげなところを夫と報告しあっていましたが
私 底から10mくらいのとこかなー
夫 ……
私 10mくらいよ?
夫 ……
へんじがない ただのしかばねのようだ
聞こえてないの?と隣を見ると、顔色を青黒くした夫が座って釣りをしています。
どうやら船酔いした模様です。
わーマジか。アネロン吐いたらそこで試合終了じゃよ。
おまけに夫は船上で足が攣ったらしく、さらに最悪の度合いが深まっていきます。
しかし夫婦といえどもこればっかりはどうすることもできん!
なんとかこらえてがんばってくれ!
あと吐くときは見えないところに行ってくれ!
一方、私はというと船酔いこそしていないもののサワラらしき歯のある魚に仕掛けを切られまくり、
何度も何度もイカリーダーを交換しないといけないという試練を受けていました。
私が主に使っているのはDAIWAのオバマリグ。
あれってリーダーが輪っかにしてあって両端がその輪にくるくるっと巻きつけてあるので
使う時にはそれをほどかないといけないのですよ。
揺れてる船の上であの作業を行うのは非常に苦しいのでDAIWAには是非改善して欲しいです。
マジであの作業のせいで船酔いした人は結構いると思うんだよね…。
夜10時半くらいには風も波も収まり、なんとか持ちこたえた夫がイカ釣りに復帰。
最終的には合わせて100杯ちょっとくらいかな。
私60 夫40くらいで終了となりました。
イカのサイズが小さ目なのでクーラースカスカでちょっとさびしいのぅ。
でも諦めていたのが出船できたので本当にうれしかったです。
やっぱりイカメタルはすごく楽しい。
来年はもうちょっと出られる回数が増えるといいなあと思いつつ
今季のケンサキは終了です。おつかれっした。